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2007年05月13日

●『和光同塵(わこうどうじん)』こそ“美しい日本”の真の姿。

『和光同塵(わこうどうじん)』は、“和≒品性(“和を以って貴しと為す”の和)”と“光≒光り輝く才智(≒天分)”を“同≒同じくする”と“塵≒汚れ≒塵芥”で構成された句と考えられます。 
 つまり、『和光』という全ての人間が本来から具有する清い心や個々独特の能力を、『同塵』、即ち“塵や芥”と同等にするということです。
 しかし、一般には何が何だか解りませんね。
 ところが、東洋の教養を身に着けていたり、禅を学んだ方、“**道”というような行為を通じて自分自身を磨いておられる方であれば、これは“謙虚であれ”とか“陰徳”を積む事だと解釈します。
 更に、禅の修業を真剣にされた方は、『和光同塵』は禅語(文字や言葉を引き金にはするが、それに囚われずに本質を観じる)として受け止めて『己の本質である穢れ無き力量を他の為に使う上で、無功徳に功徳を期待するような偽善に流れず、修行の成果かど微塵も見せずに巷(≒野、俗)にあり、人知れずに衆生を救い、救われた者に救われた意味を悟らせる生き方こそ最高の生き方だとなるでしょう。十牛図の十番目にある布袋さんを連想するように理解し同時に行動します。正に菩薩さんの行住坐臥です。正に、私達ネット禅士のゴールイメージです。
 さて、目を現在の日本社会に転じてみましょう。
 現在の日本の姿は、禅者である私達の非力のためなのか、民主主義、自由主義という変幻自在な隠れ蓑を被った経済(経国済民)、拝金主義、資本主義を建前に“経営(営みを経て目的目標を達せさせること)”という実を伴うべき志を曲解した格差社会(勝ち組と負組みを明確にする不公正・不平等な社会)を固定し拡大することで“新市民と新奴隷”という新たな身分社会を一部の権力者が誕生させようとしているように見えます。
 勿論、日本という国は“過去”が素晴らしくて“今”が悪い、というものでは断じてありませんが、20世中盤から世紀末、そして21世紀初頭にかけての変わり様は、恰も“一億総博打打ち”にようです。特に昨今の日本社会は、上流はヘッジファンド・株式投資のようなマネーゲーム。下流はパチンコ・競馬・宝くじのような射幸性ビジネス。双方ともに実を欠いた“虚業”に幻惑され、猫も杓子も金金金・・、ではないでしょうか。
 考えてみると、経済界のリーダーの一部は『和光同塵』を忘れて主婦、退職者、中学生に株取引を教えて誘い込み、政界のリーダーの一部は『會成一棵大樹 給天下人做蔭涼』を忘れ、世界遺産とも言える非暴力宣言を柱とする憲法まで放棄しようとしています。その上、“和を以って貴し”としてきた声無き声の“国民の本音”を守り、事実を正確に伝達する使命を持っているはずの“マスコミ”は、官民の区別なく品性を欠いた“面白ネタ”で読者や視聴者を獲得し、異なる種類の利権と結託して拝金主義を煽り、勝手な論理を振り回す文化人や学者をも取り込んで、正義を装いつつも、司法権でも握ったかのように、時には国民を裁き、日々に弄んでいるようです。また、国民は国民で、自分さえ良ければ良い、という手前勝手な論理を展開する無知蒙昧ぶりで、個人的利益のみに目を奪われ“快楽と投機”に没入しているようです。更には、“勝組二世”と言われる輩、即ち“虎の意を巧みに利用できる小利口な高学歴”は、“御為倒しの善意・正義”を隠れ蓑に市場イメージに過剰反応する時価純資産の高い企業と徒党を組み“非営利事業という営利事業”を考案して『大量生産・大量消費・大量廃棄』を支える金融やIT産業という虚業の延命を図るため、『環境保護活動』や『環境回復活動』という収益性の高い“虚業”を考え出す始末です。
 勿論、それらは“一事が万事”ということではありませんが、それらは高い“教育効果”を有し、日本人の品格を収穫逓減の如く下げ続ける危険を孕んでいるのです。
 『和光同塵』とまでは言いませんが、日本は米国の属国でも、北朝鮮の玩具でも、中国の標的でも無いはずです。以和為貴、質素倹約、質実剛健、非暴力、独善より協調、競争より協奏の素晴らしさを体験している“まとも”な国民であり、世界屈指の“共生による世界平和のノウハウ”を持つ国です。
 そうは思いませんか?
 ネット禅会に参加されている禅士諸君、そろそろ『自利利他』事を実践する時節ではないでしょうか。
 以上、禅というより儒教的な説法になりましたが、全ての人類が安全・安心を確保でき、山川草木と共生できる地球を取り戻せるように行動しようではありませんか。
一日一生 慧智(070513)
★『願わくは、この功徳を以って普く一切に及ぼし、我らと衆生と皆ともに、仏道を成ぜんことを』 合掌

投稿者 echi : 2007年05月13日 22:13

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