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2007年01月12日

●先ずは大前提から

●仏教の基本
ふと気が付くと、我が国の多くの市民が、戦後の混乱と戦後の偏狭教育の結果として宗教・仏教・禅に関して多くの誤解や曲解が起こり、結果として宗教や道徳が少なからず軽視されているという事実がある。西欧型の一神教に根拠を置く西欧文明は、釈尊が発見した真理には遠く及ばない価値観を作り上げ、『原因と結果』は一対一の関係であるという論理展開をする合理性を生み一人歩きさせた結果、強者優先と自然征服主義、人間優先主義の世界を築いてしまい、戦争を肯定し、自然破壊を正当化し、自分達人間以外の生命を軽視し続け、結果として世界の持続性(サステナビリティ)にダメージを与えてしまいながら、それに気付きながら価値の転換が図れない状況にあります。そして、その流れは我が国の『自然との共存(征服の反対概念)と美徳(陰徳を善しとて卑劣な心を恥じる文化)』を汚染し、徳を捨てて“美しい日本”を作ろうなどという未知な政治家が現れ、“徳より得”を当然とする社会を正当化して、我が国が唯一世界に誇れる“美徳教育”の本質を根底から砕いてしまった。
私は、余命幾許も無い“下野した禅僧”であるが、聖俗一如を地で生きている者として、何とか警鐘を鳴らしつつ、一人でも多くの人間に“心眼”を開いて頂き、一人でも多くの人間に己の能力を活かして“美徳を実現する生き方”を選んで頂きたいと、今年は“仏教や禅、生命観や倫理観(生き方)”に関する考え方を、出来る限り解りやすく解説しつつ、“経営(目的目標を達成させる行為)”に言及してゆこうと思います。そこで、本日を第一回として書き始めます。
●釈尊の根本課題(命題)は、人生の一切の苦悩を如何にして超脱し、安心して寿命を全うするということは、どういうことかを考えつくしたことです。
そして、釈尊が発見した人間を含む世界の法則性(真相)は、次の通りです。
1、諸行無常:一切の現象は、刹那ごとに生滅し変化する。
すなわち、一切のものは、単なる時間的現象として生起し、同じ現象は一回限りである。だからこそ一期一会、何事にも全力投球が大切なのです。
2、諸法無我
諸法とは“一切の存在”、“無我”とは、固定不変の実体のないこと、即ち全ては“現象”であるという事実。
故に、全ての現象は、特定の原因により特定の結果があるのではなく、不特定多数の原因が縁により不特定多数の結果を結びつつ、それらが新たな原因と新たな関係性を生み続ける瞬間的な現象だということです。
3、一切皆苦
一般人は、変動に固定(無常に常)を求め、欲望が満たされないことを“苦”とする。つまり、私達を取り巻く一切の現象は、“苦楽”の対象として仏教的理解における“苦(不安)”として現れているということ。
4、涅槃寂静(1・2・3を前提としての究極の心境)
無常・無我・苦という法則性を如実に知見して己のものにすることで、一切の執着から解放された真に自由な境地(大安心)があるということ。
慧智(070111)

投稿者 echi : 2007年01月12日 06:41

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