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2005年07月20日
野狐禅和尚の辻説法『熱時熱殺闍梨』 №811
梅雨明けの禅堂は、言の他“暑い”のは事実で、暑くないなどという“痩せ我慢”は禅者には似合わない。暑い時は暑い。寒い時は寒い。それで良い。暑い時に寒ければ病気。寒い時に暑ければ病気。暑い時は暑い、それは健康。しかし、暑い時に暑い暑いと言っていては暑さを忘れる事は出来ません。例えば、暑い時に暑さを忘れるほど畑作務に没頭する。寒い時に寒さを忘れるほどに山作務に専心する。しかし、それは暑さ寒さから逃げるためではなく、一意専心できていれば、暑さ寒さは、忘れてしまうということ。何事にも全身でぶつかり、成り切る。それが、暑さを殺す、ということ。今週は活人禅会です。例年、恰も我慢大会のようにも見えますが、修行には最高の季節。座布団の汗染みが何を物語っているか。二日間、汗が枯れるまで、坐り切ってみよう。
表題の読みは「ねつじ・じゃり・を・ねっさつ・す」で、意味は、“殺”という文字に肝があり、これは“殺す”という意味ではなく、『徹底する』というニュアンスを持ちます。つまり、『暑い時は暑さそのものに成り切る』、転じて、如何なる出来事に会っても、決して逃げることなく、真正面から取組むことの大切さを示唆しています。勿論、取るに足りないような事は囚われ、拘るなどは論外です。
慧智(050721)
投稿者 echi : 2005年07月20日 22:25