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2005年07月06日
野狐禅和尚の辻説法『不戦国家建設の挑む』 №798
以下の■で始まる文章は、前防衛庁長官 石破 茂 氏の講演「新・国防論・・・いま日本が直面している危機」の要約です。それに対し●で始まる文書は、私の主張です。
なお、講演の目的は、「国の防衛体制」「自衛隊」とは何かを語り、「小泉、石破は米国のポチだ」という国民の声に、「いまは日米安保に頼るしかないではないか!」という主張の根拠を示し、国民に自衛隊の存在を理解をして欲しいほしいということでしょう。
■石破氏の主張:今年、自衛隊が誕生して50年目を迎える。02年9月からまる2年間(729日)、私は防衛庁長官を務めた。「長官として、ぜひやり遂げたい」ものが私にはあった。1つは、「有事法制」をつくること。2つ目は、「ミサイル防衛システム」の構築。北朝鮮などの脅しに屈しないためにも。3つ目は、自衛隊そのものについての考え方を変え、国民の理解を深めたかった。
●慧智の主張:自衛隊を名実共に“不戦”の軍隊として、『地球災害復旧防衛隊』として、日本のための軍隊から世界の軍隊へと返信させ、銃器の代わりに“重機”、銃剣の代わりに“スコップ”、破壊から建設へ、国連以上に国連的な存在、世界最大のNGOとすることに、日本国民がコスト負担を拒否するだろうか?先手必勝という言葉が示すとおり、世界で唯一の不戦・建設憲法を持つ、日本の地球における存在意義を極限までに高めることで“日本を攻撃することは世界を敵にする”というイメージを確立できないだろうか?少なくとも、“攻撃される不安”を払拭するためのコストより、“攻撃されたい安心”に対するコスト負担の方を国民は望んでいるのではないだろおうか?嘗て釈尊の故郷インドのガンジー首相の“無抵抗主義”、つまり根本は“仏教思想”について深く考えても良いのではないだろうか?
■石破氏の主張:いま日本の自衛隊は世界有数の軍事力を備えている。即ち、世界最新鋭の戦闘機(F15)、日米にしかないイージス艦、世界にひけを取らない最新鋭の戦車など有し、年間予算5兆円も使っている「軍隊」だ。が、他の国からいくら脅かされても、出て行ってミサイル基地を叩くことはできない。この50年間、そういう「能力」を持ってはいけないことになっている。
●“持っている”ことは使いたくなる。米国の原爆も同じ。軍事設備の全てをスクラップ&ビルドして、転職が続く建設・建築労働者を中途採用し、5兆円の半分の予算を投入して『地球災害復旧防衛隊』に変身させ、思想信条に区別無く、“国際赤十字”に匹敵する規模と組織で、赤十字を行動を共にする日本の自衛隊基地を変身させた『地球災害復旧防衛隊』とすることは簡単である。何故なら、軍隊の基本機能は“自給自足”だからである。更に、日本の災害対応能力は世界に知られた“個性”であり、資金負担能力も国連以上であることを思い出して欲しい。不戦憲法を思い出してほしい。そして“それ”を一歩進めて“建設”憲法へと進化させて欲しい。
■石破氏の主張:災害時に出動する「困ったときの自衛隊」というイメージを、多くの国民は持っているが、それが本当の仕事なのか? 自衛隊はまぎれもなく、軍隊なのだ。従って、有事法制は一刻も早く成立させる必要がある。20年前、栗栖統幕会議議長が或る週刊誌のインタビューに「有事法制がなければ自衛隊は超法規的に動かざるを得ない」と答えてクビになったことがある。
●慧智の主張:災害出動こそ“本当の仕事”である。防衛とは“敵”から守る事で“敵”は他国である事より“自然”という場合の方が、歴史的にも多い。名称に実体を合わすのか、実体に合わして名称を変更するのか、両方とも考え直すのか。少なくとも“今”のままでは不合理が生じている。現在の自衛隊は軍隊であることに異論は無い。しかし、軍隊は持たないのが日本の世界に向けた宣言である。憲法に合わすのが正論で、実体に憲法を合わすべきなら、駐車違反を違反としないとして、実態に合わして道交法を変えるのと同じだ。そんなことは子供でも解るだろう。クビは当然で、軍法会議にかけて終身刑にすべきだった。
■石破氏の主張:いざ戦争の時、国内法ではダメ。赤信号でいちいち止まるわけにはいかないのだ。有事法がなければ、超法規で動くのは当たり前のこと。が、日本では、「これは戦争準備法案だ」という人があまりにも多い。「そうではない、国民を戦争に巻き込まないための法案である」ことを私は説いた。お蔭で、昨年の国会で自、公、民の圧倒的多数で成立したときは嬉しかった。
●慧智の主張:対症療法は、薬と毒という両義性から逃れることは出来ない。世界が戦争準備法だと考えるのは世界の常識である。さらに、本当に日本の国民を戦争に巻き込みたくないなら『永世中立宣言』と『地球災害復旧隊』を第九条に加え、日本語から“戦争”という概念を捨てる国際活動をすることが、『守りという攻め』に注力するのではなく、『攻めという守り』への意識変革が重要だ。“いざ戦争”という恐怖マーケティングの手法で国民を騙すのではなく、健康と平和(和平ではない)維持のために国際法に新たな根拠を与え、有事法は“地球災害法”にすべきで、与野党議員が賛成したのは、対象療法しか知らない無智が根底にあるからだ。慶ぶのは石破壊氏が“邪心の固まり”である証拠だ。
■石破氏の主張:20年前と、時代は確かに変わっていた。が、「そうは言うけど、戦争は起るの?」と言う人は、いまも少なくない。事実、戦後60年を経て、日本は一回の戦争もしていない。世界的に見ても大規模な戦争はなかった。人類史上、珍しい時代だったと言える。が、これは米ソの軍事力が拮抗して生まれた「冷戦期」という稀有の時代であり、その恩恵だったと私は思う。
●慧智の主張:石破氏の考えは、間違いである。木を見て林を見ていないし、人間を知らない。戦争が無かったのは偶然ではなく、“悲惨さ”の教訓が薄れていなかったのであり、それだけ第一次、第二次に続いた地域戦争に経済合理性が無い事を知ったからである。決定論でしか考えられない過去だけを見る“先例前例主義者”には永遠に“平和”の意味が解らないだろう。次元を落として発言しても、戦争の死亡者より、自然死、災害死の方が圧倒的に多いし、軍人はもっとも安全な職業とアメリカですら言っている。
■石破氏の主張:ベルリンの壁が崩壊し、その冷戦は終った。自由主義のイデオロギーが共産主義に勝ったということ。「もうこれで世界は平和になる」と錯覚した人も多くいた。が、間もなく湾岸戦争が勃発。その原因は宗教であり領土問題だった。ソ連を下した米国の一極支配が強くなってきたと思ったら、「9.11テロ」が起った。いつどこから攻撃されるかわからない時代となった。
●慧智の主張:共産主義に自由主義が勝ったというのは事実誤認。本来の共産主義は未だ到来していない。政治思想と経済思想をゴチャ混ぜにして国民を騙すのは止めて欲しい。快楽社会主義が禁欲社会主義に優位した結果が“ベルリンの壁崩壊”である。
“宗教”に責任転嫁するのは石破氏は卑怯者である。正しくは“一神教”という独裁主義の原点が原因であり、“仏教は神を持たない”、つまり、人間全てが“仏”という根本教義で、歴史的にも“無神論仏教”は、戦争の被害者になっても戦争には関わったことはない。日本で“宗教”という言葉を使う場合は“仏教”を示していることを忘れないで欲しい。
繰り返すが、“唯一の神”というから戦争が起きるし、それを一神教は求心力として布教していることを考えてみれば解るはず。今の発言は、余りにも無智。
■石破氏の主張:テロの時代に入ると、安全保障の考え方も変える必要がある。テロの特徴は「自由と民主主義(話し合い)の否定」。我々はこれと対峙していかねばならない。が、日本国憲法は、その前文で謂う「恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高の理念と・・・」、まさに性善説だ。このような環境下で我々安全保障を担当する者は、性善説に立つことはできない。
●慧智の主張:その発言は、事実誤認であり、人間を知らなさ過ぎる。テロというカタカナを使わずに日本語で『宣戦布告なき攻撃』と言い、それは公正では無いなんて強者アメリカの価値感だ。弱者は宣戦布告などというコストを払っていては戦闘に勝てない。
性善説と性悪説の意味を知らないのか。善悪一如を説いている。善と決め付ける、悪と決め付けるから対立が生まれる、孔子・孟子を読み直して欲しい。憲法前文を誰が作ろうが、時代がたとうが、表現された事実・真意に誤りは無い。崇高の理念の何が悪いのだ。世界平和の為に、積極的に死ぬという志に繋がる前文の何が悪い。安全と危険は、紙の両面である。状況を読む心である。石破氏は童話から読み直した良い。北風は旅人のコートを脱がせたか?“安全”とは“安らかな心”を持てる物理的状態であり、安心は“安全を感じられる心理的状況である。戦争マニアに平和や安心は理解できないだろう。
■石破氏の主張:また、楽観的にものごとを考えることも禁物だ。ケネディ大統領が防衛予算を増やすとき、野党の批判に答えていわく「多いかも知れない。が、私は合衆国大統領として、国民をギャンブルに賭けるわけにはいかないのだ!」。私たちはギャンブラーではない。何ができて、何ができないか・・・を、きちっと考えていかねばならない。そのために自衛隊というものがある。
●慧智の主張:石破氏は、心と体を分離した二元論者で、『体の安全が心の安心に通じる』という、歪んだ楽観論である。それとも歪んだ悲観論者なのだろうか?国民に恐怖心を煽り、安心感を与えられなければ政治家ではないし、アメリカ一神教独裁性悪説国家の国民感情と、八百万神仏合掌生善説国家の国民感情は違う。キリストは迫害を恨んで殺された。釈尊は慈悲に喜んで病死した。その違いから勉強をすべきだ。貴方こそ自己認識が足りない。貴方は、明らかに株式投資家のような戦略的ギャンブラーであり、コツコツと溜める郵貯派でないことは解る。そして、自衛隊は、形と名称と心を変えて“あるべき存在”だ。
■石破氏の主張:自衛隊の歴史は複雑だ。50年前、警察予備隊として呱々の声をあげた。朝鮮動乱が勃発、米軍に代わって共産革命から日本を守るのがその使命。昭和27年に保安庁になり、同29年に自衛隊になった。このとき、初めて「わが国の独立を守るため」という言葉が出てくる。「国の秩序を守るのが警察で、国の独立を守るのが自衛隊」という概念がはっきりしたわけだ。
●慧智の主張:歴史認識に異論は無いが、何故、“木を見て林を見ず”以下の観点しか持てないのだろうか?恰も“葉を見て、木を見ず、林や森など概念すら無い”という心の狭さを自覚できていないのが怖い。過去に拘らず、稚拙な頭で考えられる程度のリスクに囚われ、競争大好きという偏った考えに気付いて欲しい。“国”ではなく守るべきは“国民”だろう。国とは“政権”であり、石破氏は利己主義である。利他の心に気付いて欲しい。貴方だって“菩薩”なんだから。菩薩である事に気が着けば『国民を守り、人類を守り、生命を守り、環境を守る』のが、人間であるあなたの使命だ。小学生の国語の授業に出て勉強し直したら良いだろう。政治家は、あなたのようなモノローグに呆れている。必要なのは対話、ダイアローグであり、頭に用意された原稿を読むような議論も出来ない“話下手”に人間は語れない。根本で有る国語から勉強し直すべきですね。
■石破氏の主張:いま、弾道弾ミサイルがいつ飛んでくるかわからない時代になった。現に、工作船が日本海域で巡視船と銃撃戦を行っている。拉致問題も「日本の独立を守る」に関わる問題だ。北朝鮮の核実験は本当に心配な事項としてあがっている。中国と台湾の情勢も緊迫している。長い間、平和を享受した日本人だが、いまいろんな「有事」を、考えなければならなくなった。
●慧智の主張:あなたは以前、一人の命は地球より重い、という発言をしたのを忘れたのか。文学的な表現で国民を騙さないで欲しい。貴方の言う“日本の独立”とは、政権維持を言っているとしか思えない。あなたは“日本人を守り、人類を守り、環境を守るべき政治家である。北朝鮮が攻撃してきたら、あなたは逃げるだろう。しかし、我々僧侶は“盾”になる。我々僧侶が死に絶えるまでに世界に平和を訴えれば良い。平和建設のための犠牲にならなるという志を持つ日本人は少なくない。日本人の心を自覚して欲しい。それより、自衛隊をNGOにして、壊されても恨まず、殺されても報復せず、只管に“建設”しようよ。
■石破の主張:米国とソ連が対峙していた頃は、空白をつくらないための防衛力程度でよかった。が、これからはそうはいかない。そこで昨年、「防衛計画大綱」を見直し、機能的、実効的な防衛力に変えた。即ち、一機100億円もするF15戦闘機を200機、10億円もする世界最高値の9マル式戦車、イージス艦・・・これらをどう活用するか、今後、本格的に考えるようにしたのだ。
●慧智の主張:“戦争オタク”の発言には、返す言葉も無い。対症療法しか知らないアダルト・チルドレンに国民の安全を守れるだろうか?そんな戦争が好きなら、北の金さんと刺し違えれば良いだろう。小泉氏も会談の時に刺し違える勇気があれば、国連に銅像が建ったはずだ。しかもコストはかからない。ミサイルで反撃されたら、世界中を敵にすることになる。それが最小の犠牲で最大の効果だ。そのために税金を生活しているのだろう。
■石破氏の主張:「陸・海(陸軍対海軍)全力をあげて戦い、余力をもって英米に当たる」と揶揄されたほど日本の軍隊は統一性に欠けた。これは自衛隊としても要注意だ。今後はどうするか? やはり核の問題がある以上、「日米安保」に以外に選択肢はない。自衛隊をイラクに送ったのは、石油確保が最大の目的だが、同盟国の米国が苦しんでいるのを見過ごすわけにはいかなかった。
●慧智の主張:石破氏を代表とする政治家は、自分の1000万円の年金を欲しいがために、国家に100億円を損させるような狭い根性しかないのか?。一事が万事、稚拙で、公私の分離が出来ない人間が政権を握り、論客と言われているのは呆れて物が言えない。せめて中学生レベルの人間観、世界観を持って欲しい。
■石破の主張:03年12月24日、航空自衛官に初のイラク派遣命令を出した私は、20代の隊員を前に「なぜいま自衛隊が重要なのか」を懇々と説いた。或る隊員が私に言う「自分が行かなければいけないことが、よくわかりました。一番、嬉しいクリスマス・イブになりました」。平和と自由の国を守るため、身を挺して国民の負託に応えようとする自衛官の姿を知って頂きたい。
●慧智の主張:将が将なら、兵も兵。隔絶した環境でのマインドコントロールは、オオム以上だ。何時から拝金教、ハゲタカ教の教祖になったんだろう。
一切の先入観を捨て、物事の本質を見ようという努力はして欲しい。3流の国民には3流の政治家、3流の軍人が似合うのだろう。教育経済学の定説から考えると、政治家が成長すれば、国民も成長し、軍人も成長する。それを肝に銘じて活動して欲しい。
口“アングリ”の慧智(050706)
蛇足:呆れた国会、呆れた政治家、そろそろ60年、70年を思い出して、今一度、国会前に雲水姿で座り込む時期かもしれない。
投稿者 echi : 2005年07月06日 07:05