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2005年07月05日

野狐禅和尚の辻説法『坐一走七』 №797

 『坐一走七』は、「ざ・いち・そう・しち」と読みます。意味は、文字通り。七回走ったら一回は坐る、ということです。この言葉は、古来から『酔生夢死(すいせいむし)』という、目的も目標も見えずに無我夢中、闇雲に走っているような生き方を諌めています。確かに、我々現代人は、世界・社会の大きな流れに流され、本来の己を忘れ、何が何だか解らないまま、皆が走るので、自分も走るといったように、働いていることが多いようです。そんな生き方に対し、七回走ったら一回は坐れ。つまり、人生の方向性を大きく逸脱することの無いように、時には心静かに座りなさいということです。坐る、即ち己を見つめる。走っている時は、転ばないように、ぶつからないように外を見ていますね。ですから、内を見ていないのです。内を見ている時は外は見ていないのです。理想は、心を見ながら足下を見て、ゆったりと着実に歩くことです。しかし、現実的には“走らなければならない”のも事実でしょう。そこで、俗世間で『坐一走七』、満足な生き方とは言えないが、不満とまでは言えない生き方にするためにも、走れば坐る。ネット禅会の思想です。一日を一生として多くの活人は走っているでしょう。ですから、一日に一回は禅僧のように坐ろうというものです。
今晩のネット禅会では、坐を組んで、中国風喫茶を楽しみましょう。耐熱ガラスのコップに茶葉(家庭で普通に飲んでいる緑茶で良い)をティースプーンに半分くらいの量を入れ、6-70度の湯を三分の二程度入れ、茶の成分を出すようにコップを揺すりましょう。暫らく揺すってから目の前におきましょう。そして眺めましょう。只管、眺めてください。コップから目を離さないでください。そして、湯が落ち着き、茶葉が沈んでも、10分間は目を離さずに眺めてください。10分したら、さあ、“喫茶去”、まあ、飲んで下さい。温度も味も飲み頃です。そして、湯や茶葉のように動いていた一日が静まったはずです。コップや茶葉、そして喫茶から何を学びましたか?『坐一走七』が解りましたか?
慧智(050705)

投稿者 echi : 2005年07月05日 03:07

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