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2005年07月09日
野狐禅和尚の辻説法『裂古破今』 №800
『裂古破今』は、「いにしえ・を・さいて・いま・を・やぶる」と読みます。何故か『守破離』に共通する趣を私は感じます。『守破離』は、「規矩作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても もとを忘るな」という短歌の“肝”を表わした3文字。茶道の創始者である千利休の茶道に寄せる精神を伝える"利休百首"の百番目にあります。『規矩(きく)』というのは「きまり」のこと、覚える事です。『作法』とは振る舞いの姿、身に着ける事です。つまり、茶道の“心”である、“もてなす心”を失わなければ、流儀を破り、流派から離れたとしても、それは、それで立派な茶道だ、と言っているのです。『裂古破今』は、「古いといって全面肯定するな、古いといって全面否定するな、新しいといって盲目的に飛びつくな、新しいといって毛嫌いするな」というのが現代的な解釈でしょう。では、どうするか。活人なら心の底から理解している通り、如何なる場合も「先入観を持つな」、囚われるな、拘るな、偏るな、ということであり、古かろうが新しかろうが、本物は本物。偽物は偽物ということでしょう。つまり、『新旧は上手に取り混ぜろ』ということです。言い換えると、科学や技術を盲従するな。宗教や哲学を毛嫌いするな、ともいえるかもしれませんし、若老一如としての登用を考えることを忘れた現代企業社会への警鐘と取る事もできるでしょう。
慧智(050708)
投稿者 echi : 2005年07月09日 01:01