« 野狐禅和尚の辻説法『見掛けと実体』 №777 | メイン | 野狐禅和尚の“経済”説法『経国済民そして分相応』 №779 »

2005年06月16日

野狐禅和尚の辻説法『諸行無常・無常迅速』 №778

 中国、漢代の人間訓に『人間万事塞翁馬(にんげんばんじさいおうがうま)』という句がある。元東京都知事で作家にしてタレントの青島幸男氏は、この句をもじって『人間万事塞翁丙午(・・・・ひのえうま)』という本で、自分の人生を予言していたようだ。
さて、しばしば耳にする“この句”は、幸福は必ずしも幸福ではなく、不幸は必ずしも不幸ではないという意味。原書では「塞翁という男が飼っていた雌馬が逃げて落胆していると、暫らくの後、牡馬を連れて帰って来て、子馬が生まれてた。それを喜んでいると、塞翁の子供が馬から落ちて大怪我をしてしまった。その時、戦争が始まり殆どの若者は徴兵され、90%が戦死したが、体が不自由な塞翁の子供は徴兵を免れ、親子は命拾いをした」という内容だったと記憶している。
しばしば、二項とは表裏の関係だと話している。『楽中苦・苦中楽』という禅語の意味もしばしばお話している。そして“諸行無常”、常なるものは無く、全ては現象であり、解釈ひとつともお話している。『人間万事塞翁馬』にしろ“~丙午”にしろ、何事も決定的などということはない。良い時もあれば拙い時もあるし、それは不可分不可同である。つまり、哀しむ事なかれ、かと言って喜ぶことなかれ。今・この時こそ“全て”なのである。一瞬前は過去、一瞬先は不確定。全ては諸行無常。故にチャランポランに生きろというのではなく、善因善果・悪因悪果、因果応報。今・此処での己を一日一生と準え生き切ること。それが悔いの無い明日の今・此処となるのだから。
慧智(050616)

投稿者 echi : 2005年06月16日 08:32

コメント

 
活人禅宗・両忘活人禅会
活人禅会:茨城県久慈郡大子町浅川椢立目2644 両忘山活人禅寺  南伊豆禅会:静岡県賀茂郡南伊豆町加納1232 The禅House