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2005年05月21日
野狐禅和尚の辻説法『表裏一体』 №758
大慧宗杲禅師の言葉で『回無明為大智』、無明をかえして大智となす、という表現がある。しばしば、『不可分不可同』と活人禅では表現するが、正に智と愚は表裏一体で、智愚一如という所以。未完成の人間を“無明”≒闇を以て示唆し、禅では完成度の高い人間を“明”という表現で暗喩している。観世音菩薩の俗人には不可思議と移る智慧の力を“妙智力”というが、それは“明るく照らす力”であり、表裏を返す(回す)力であり、否定を肯定に、暗を明に、偽を真に・・・に“気付き”を与える力なのだ。実は“それ”こそが菩薩行で会得する力であり、俗人に与える“たった一言”で、世界を変える力なのだ。そして、その力を己の中に発見して使えるようにするには、小賢しい知識や情報などの分別の源泉を大捨できる坐禅が大事なのである。
今日は『一の如し』、“一如”の二字を“一字”として“無”となって“空”に坐ってみよう。きっと“成り切る”という禅の極意の一端を感じられるだろう。
慧智(050521暁天)
来週は、活人禅会です。夜通しの“夜坐(野坐)”で己を大気に溶け込ましてみよう。
投稿者 echi : 2005年05月21日 02:21