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2005年04月21日
野狐禅和尚の辻説法『丈夫面上に紅粉をつく』 №734
この句を何故覚えているかは定かではないが、『男の顔に紅を差す』ということ転じて『いらぬ細工をすれば余計に見苦しくなる』という意味だろう。
先日、東京原宿の喫茶店で、辻説法をしていたところ、“スカート”をはいた20才程の“男の子?”が私の前に坐り、熱心に私を見ている。決して話を聞いているのではないようだった。そこで、「何か聞きたいのか」と訊ねると「その“前掛け”みたいな物はどこで買った?」と聞かれ、「どれ?」というと、どうやら『絡子(らくす)らしい。『絡子』っとは、修行僧や住職が普段に掛けて“平式の袈裟(五条袈裟の小さいもの、大袈裟でないもの)”で、禅宗の僧侶が行雲流水の如く所定めずに行脚する際に墨染(すみぞめ)の直綴に墨の手巾(しゅきん)、丸ぐけの帯を締め,白脚絆に草鞋(わらじ)に『絡子(らくす)』を肩に掛けその上に頭陀袋(ずだぶくろ)を吊している“それ”だ。「これか?」と訊ねると「そう、それ、どこで売っている?」と。「何だ、欲しいのか」という「カッコイイ」という。「それじゃ、寺に来いよ。一つやるぞ」というと、「今、売ってくれないか」ときた。何やら“フリマ”の店主の気分になった。そこで、「いくら出せる」というと、「触らしてくれ」となり、「300円で買う」と言われた。流石に“まいった”。そこで、「ところで、何でスカートをはいているんだ」、「衣と取り替えようか」と持ちかけた。すると「そんなボロじゃ、嫌だ」ときた。「良いじゃないか、俺のもスカートみたいなもんだ」と立ち上がると、「結構良いかも」だそうだ。こんなやり取りのなかで、フッと思い出したのが『丈夫面上に紅粉をつく』、人の振り観て我が振り直すか・・・。原宿では“雲水衣”もファッションにしかならないのかな?まあ、しかしだ、後で聞いたが、彼の姿は少々古いが“裏原宿ファッション”らしい、略して“ウラハラ族”と聞いたが、私には『裏腹(うらはら)』としか聞こえなかった。
何事も、要らぬ細工は見苦しい。今度の辻説法は“ホリエ門ルック”とするかな。
慧智(050421)
投稿者 echi : 2005年04月21日 16:23