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2005年04月20日
野狐禅和尚の“お応えします”『質問:法律を守ることが最低の道徳なのですか(中学2年生)』 №733
先日の中学生から、“法律と道徳の関係”を理解したいと言う内容の質問がありました。過日、助言した通りの質問方法が出来ていました。なかなか筋の良い15歳です。
さて、お応えです。『法律』には強制力があり社会の維持に必要な最低限の“きまり”、『道徳』は個々人が、帰属する社会の中で、より豊かな気持ちで暮して行けるようにする合理的な“理想像”で、一般的には強制力はないが、常識の根幹ともなりえていると考えれば良いでしょう。つまり、法律の多くは“頭と行動”に注目し、道徳は“心”に注目しているのです。君の仮説では、大正解とは言えませんが、素晴らしい“発見”だと思います。法律すら守れない大人が多い今日において、“法律が最低の社会規準”という考えを中学生が解っているというのは感動です。しかし、そこまで解るなら、もう一歩、前に進んでみましょう。
そこで質問します。『“法律”は自分と他人の今を守り、“道徳”は未来の自分を守る』という道徳人に、“自他一如”という“禅”の世界観からの“ひと言”言ってください。ヒントは“止揚(必ず辞書を読みましょう)”です。対立を相互浸透させて無対立に昇華させてしまうことです。“今”は無限の過去と無限の未来の一瞬の接点で、今という今は既に無い、ということです。
慧智(050420)
投稿者 echi : 2005年04月20日 16:24