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2005年04月02日
野狐禅和尚の辻説法『其の白を知り、其の黒を守れば、天下の式と為る』№717
『其の白を知り、其の黒を守れば、天下の式と為る』は、老子の句として多くの日本人が基本的価値感の一つとしている「知る者は言わず、言う者は知らず」と似た意味を持つ句で、正に“謙虚”、世阿弥の「秘すれば華、秘さざれば華ならず・・」を善しとする日本文化の底に流れる価値です。
『白』は“明白の白。『黒』は沈黙のこと。『式』は規範のことで、前出の句は『本質を知って多くを語らず、淡々と生きてゆくのが価値の有る生き方だ』と解しても良いだろう。
最近、“知ったか振り”をしている評論家がマスコミを賑わしている。何と“ウスッペラ”な社会だろう。また、巷には“肝心な事”や“大事なこと”に薄く、無意味な事に熱くなる者が増えている。まあ、『雄弁というより多弁』と言われる小生のような者かもしれない。雄弁の一言は重く、多弁の一言は軽い。
活人禅会では、『情報断食』を奨めている。一月に一回は、“活字、電波、会話”から完全に離れ、内なる声に耳を傾け、全身を目や耳にして“森羅万象”に溶け込んでみようということだ。その日は農作業や創造活動が良いだろう。しかし、何と言っても“坐禅”、特に“野坐”がお奨めである。
そこで気付くのは『真理は雄弁』、風が、漣が、鳥が、雲が・・・真理を語ってくれる。
そして、明日からは、無駄口を止め、大事な事をしっかりと伝えることを少しだけ心がけて欲しい。
慧智(050402)
投稿者 echi : 2005年04月02日 16:32