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2005年03月31日

野狐禅和尚の辻説法『84000→108→3→5』№713

誰が数えたか解りませんが、人間には84000の毛穴があると云います。そして人間は無智・煩悩・迷いなどが起こす、人生を海に例えるなら“波”のような“感情”、つまり喜怒哀楽を一生涯に84000回を使うということです。これを中分類する数珠の数や除夜の鐘で御馴染みの108となり、それを大分類化すると『貧・瞋・痴(とんじんち)≒無明』の3種に納まり、それを戒めとして纏めると五つ、つまりは『五戒』となります。その五戒は、1不殺生(生き物を殺すな)、2不偸盗(人のものを盗むな)、3不婬乱(性を乱すな)、4不飲酒(酒を飲むな)、5不妄語(嘘をつくな)というものです。言い換えれば、人間は生き物(眼に見えない微生物を含む)を殺ろし、人のものを横取りし、子供をつくる以外のセックスを行い、酒(薬は別)を飲み、何らかの嘘(自分に対する嘘を含む)をついて、それを自覚しているか出来ていないかは別にして暮していると考えられています。
つまり『無明』のなせる結果が3種の悪、百八の煩悩、八万四千の罪なのです。
しかし、般若心経に『無無明亦無無明尽』とあるように、実は完全なる無明などないし無明が尽きることもないので、日々、自分自身としては多くを望まず質素に森羅万象に誠実に、一日一日を“出来ること+すべき事”である過去に原因がある結果として、今・此処に現象して状態(結合した縁)を“生き切る”ことを人間としての上等な生き方とし、そのような生き方を手助けするのを菩薩道としています。
そして、“出来ること+すべき事+成果≒したい事≒生甲斐”という『心・頭・体の統合と現実』、即ち、この世の“メカニズム”を2500年前に釈尊は帰納法と演繹法を超越した“坐禅法≒禅脳思考≒誰にでも差別無くある潜在意識を総動員する言葉を使わない思考法”で解き明かしています。
以上は、生きる上での目標、懸念される課題、そして解決法を示して見ましたが、それらは読んで解るものでも、聞いて解るものでもなく、只只管に喜怒哀楽を起こさず、心を静かに坐るしか無さそうです。
どうですか?4月は禅堂も春。花が咲き乱れ、若葉が眼に染みるようになります。心地よい風も吹くでしょう。夕暮れの山々・深夜の星空・夜明けの光は素晴らしい。一度は坐って、“本来の己”に出会ってみませんか?
慧智(050330)

投稿者 echi : 2005年03月31日 04:38

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