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2005年03月10日

野狐禅和尚の辻説法『拈華微笑(ねんげみしょう)』№693

 釈尊が晩年、一言も発せずに一輪の“金波羅華(ロータス)”を大衆の前に示した時、 弟子達の大半が、釈尊が伝えんとする意味を掴めず、摩訶迦葉(迦葉尊者)ただ一人が“にっこり”と微笑んで、肯いた光景を移した言葉で、真理は言葉だけでは伝えられない、という意味を担った四文字です。そして、微笑んだ迦葉尊者と大衆に対して釈尊は「我に正法眼蔵、涅槃妙心、実相無相、微妙の法門あり、摩訶迦葉に附嘱す」と言われた、と伝わっています。それを受け達磨大和尚は「不立文字・教外別伝・直指人心・見性成仏」という禅の根本思想となる“四聖句”を唱えたとされています。
 つまり、“悟り”の境地とは、文字・言葉(経典の内容を絶したところ)に伝えるべき深遠なもの、言い換えれば“行住坐臥の統合”により、師から弟子に“以心伝心”されるものだということを意味しています。言い換えると、公案にして然り、師と弟子は阿吽の呼吸で結ばれてこそ、以心伝心が可能になるのです。しかし、それはテレパシーだとか、集合的無意識とかいう非科学的なものではなく、“教育”による成果であることを付け加えておきます。そして、教育とは“経営(営みを経て目的目標を達成させる行為)”であり、“経営”とは教育であることも付け加えておきます。
教訓:禅とは完成された教育体系である。
慧智(050310)

投稿者 echi : 2005年03月10日 16:53

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